kovalmでフィンランド人とホームステイ
いざ料理教室、リキシャを借りてコバラムの隅っこサムドラビーチへ来たものの探せど見つからない、5つ星ホテルの中にあるかもと思って聞き込んでも無し、こりゃダメだと思って仕方なくコバラムのビーチへ向かう途中、さすがに歩き疲れて日陰に入って休んでいると、隣のおじいちゃんに話しかけられる。
向かいの散髪屋は腕が良いとか話してると俺の住んでるとこは500ルピーで家主は狂ってるぞ。
500ルピーは安いから行きたい!
え!?お前来たいの?じゃあ一緒に行こう。
という事になりウシャハウスへ
このじいちゃん、パウリーバイツェネンさん御歳70歳は7代前はジプシーのカレ族を祖先に持ち、元内科医で人が好きで、酒が大好き、ジプシーに誇りを持ってるのか必要な物で直して使えそうなら何でも拾って持って帰ってしまう。
フィンランド人でスウェーデン語や英語、たぶん他にも話せるんだと思う。
ビールを受け取る時はアル中の真似をする。
ナンパの手口は、髭を引っ張ってみる?をゼスチャーでする
右腕にはジプシーの家紋のタトゥー、町で会う人と会話に困ったら袖を捲って力こぶとタトゥーを水戸黄門バリに見せる。
左腕には可愛い2匹のイルカと女性の名前の刺青
口癖はThis is mathematics(コレが数学だ!)
内装はこんな感じ
バルコニーからは池が見え、みんなここで洗濯したり体を洗ったりしてる、時折屋上のタンクの水が無くなる時があり、その時は一緒に洗濯したり水浴びしたりしてた 。
同居犬のアプ、めっちゃクレバーで賢い、実は飼い主より賢いと思う。
朝食には必ずついてきて、お店に入るか自分が満足したら帰る。
アプは実はウシャの亡くなった旦那さんの名前で庭に墓石があるんだけど、時折ウシャのベンチになっている。
同居猫のウパ、2匹の子持ちで旦那は夜に餌を目当てにしか帰って来ない、ダメ亭主が分かるのか毎回アプに狙われる。
ウシャは4人の子持ちで2人は社会人、彼女はお世辞にも知的とは言い難く、何より道具の使い方も分からないしヒンディー語も読めない、最近になって知ったんだけどインドには16の言語があるらしく彼女はたぶん少数派の言語なんだと思う。
タミルナード州などはタミル人が多く当然タミル人が使うのもタミル語、だからインドではバイリンガルな人が多く、その多くは英語、インド人同士の会話も英語だったりする。
ポンディシェリーとかだとフランス語を使える人も居る。
ともあれ、彼女も客商売だから当然英語を少し話すけど基本ゼスチャーで伝わらない、とにかく今まで見た中でもトップクラスの雑、口癖はパウリーャメンタルプロブレム。
庭に落ちてたココナッツ、この後割って食べた
庭にジャックフルーツ
これ以外にもバナナやマンゴーなども植えてある。
当然nonACで池が近いせいか蚊が多い。
時折デカいネズミがやって来てはウパに追い回されたり、リスやフェレットが迷い込んで来たり、ウシャがやらかしたり、パウリーがからかったりと飽きない。
パウリーはネックが折れてガムテープで補強してある小さなギターを持っていて、ヤシの枝を拾っては、コレ見ろギターに使えるぞこの厚み!と言っていた。
ある時そのギターなんで折れたの?って聞いたらI take a throw 自分で床に放り投げて折ったらしいww
時折壊れたギターでノリノリで歌ってくれるけど、ある時ガムテープで補強した部分を後ろに曲げると音が変わる事に気付き曲げて遊んでた。
ヤシの枝とココナッツの子供
41歳、70歳に数学を教わる、このじいちゃん賢い!
彼はサングリアを作ってて、クローゼットが彼のワイナリー、散歩の目的にはフルーツの買い出しも含まれてて、ある時台所にあった米を入れてライスワインって言ってた。
サングリアの発酵プロセスと入れる果物を説明してくれた紙。
フィンランドではタンポポやブルーベリー、ラズベリー、コケモモ、ブドウ、カシス、水、ワインなどを入れて酸っぱくして発酵を遅らせながら毎日砂糖を入れて調整する、4日目から果物を1度出してもう一度新しい果物を入れてた。
テイスティングして変化を楽しみながら様子を見て発酵を止めたくなったらブラックティーを入れるらしい。
パウリーに教えてもらったチェス、最初の3回ぐらいはアドバイスしてもらったけど3回目ぐらいで勝ってから、もうアドバイスはしないからな!
と冗談混じりに言ってたけど時々アドバイスしてくれる。
ホームステイ先から少し歩くとビーチ
車が入れないのでこんな卵屋さんも居る
パウリーはサンダルを履くのが嫌らしくいつも裸足で、ある時は地面のコンクリートに蹴つまづいて血だらけで笑いながら、my left foot is sometime super stupid サッカーのボールと間違えて地球を蹴っちゃうんだ!
とか言ってたww
またある時はインドに来てから蚊の集中攻撃を受けたらしく左足にポツポツと怪我があって、散歩してたら怪我から血が出てて、何があったん?って聞くとチキン、チキン!はい?ニワトリにつつかれちゃったんだ!まじで!yes!!みたいな事があったり
またある時は、コロナウィルスの話になって
I have a coronavirusu! ! This is coronavirusu!! Look!とか言って怪我やタトゥーを見せてた。
ワーファリンの話になった時はお前は若いじゃないかそんなに飲まなくても良いはずだ!と真剣になって色々聞いてくれたり。
ともあれいつも笑わせてくれて、お喋り好きなこのおじいちゃんがすっかり好きになってしまってkovalmでの滞在が長くなり、このじいちゃんのおかげで知り合いも多くなってしまった。